2025年12月2日にリリース予定のWordPress 6.9で実装される新機能をまとめました。
個人的に注目しているのは、まず「簡易編集モード」。これは、お客様にも自信を持っておすすめできそうな機能です。もう一つは、ブロックの表示・非表示を切り替えられる機能で、サイト構築や運用の場面でとても役立ちそうだと感じました。
さらに、WordPressがMCPを活用し、他のMCPサーバーと接続して利用できるようになることで、新しい可能性が広がるのではないかと期待しています。
Contents
サイト編集機能(Site Editor)の拡充
簡易編集モードの追加
全てのデザインツールを常に表示するのではなく、コンテンツ編集を中心としたシンプルな編集モードが追加されます。このモードでは、コピーや画像だけを更新したいユーザーが、余計な設定に邪魔されず作業が可能。
また、必要に応じて従来のスタイル設定ツールにも切り替え可能で、編集とデザインの操作を分けることで、それぞれの機能へのアクセスがシンプルになります。
ブロックを非表示にする機能
サイトには表示はしないが、編集画面上では保持しておきたいブロックを「非表示」として設定できるようになります。一時的な非表示や検証時に便利な機能になります。
さらに、画面サイズに応じてブロックを非表示にする機能など、将来の改善に向けた基盤も構築するとのこと。
コンテンツ制作の効率化
ブロック単位でのコメント機能

編集チームや複数人でのレビュー時に、各ブロックへ直接コメントを残すことが可能になります。
操作性の向上
ブロックのドラッグ&ドロップや設定メニューのUIが見直されます。
どこでもコマンドパレット

検索ボックスのように操作を入力して機能を呼び出せる「コマンドパレット」が実装されます。ページ移動や設定呼び出しが素早く行えるようになりなります。
パフォーマンスとユーザー体験の改善
- ページ遷移やデータ読み込みの高速化
- スタイルシートの最適化や、ブラウザの「bfcache」対応による表示スピード向上
- ログイン中の操作レスポンス改善
その他の注目ポイント
- 管理画面の刷新(試験的導入)
WordPress 3.8以来となる大幅なデザイン見直しが、Gutenbergプラグイン経由で試験的に提供されます。 - AI関連の公式プラグイン開発
「MCP Adapter」や「PHP AI Client SDK」など、AIとの連携を前提とした公式プラグインが並行して開発中です。
リリーススケジュール(予定)
ステージ | 日付 |
---|---|
Beta 1 | 2025年10月21日 |
Beta 2 | 2025年10月28日 |
Beta 3 | 2025年11月4日 |
RC1 | 2025年11月11日 |
RC2 | 2025年11月18日 |
RC3 | 2025年11月25日 |
Dry Run | 2025年12月1日 |
正式リリース | 2025年12月2日 |
https://make.wordpress.org/core/6-9/より