
横浜WordPress Meetupは2022年8月に始まり、2025年8月で3周年を迎えることができました。ここまで続けてこられたのは、参加してくださる皆さんや、運営を支えてくださる方々のおかげです。小さな一歩から始まったこの取り組みの歩みを、少し振り返ってみたいと思います。
Contents
横浜WordPress Meetupのはじまり
きっかけは、二子玉川で開催されていたWordPress Meetupに参加したことでした。その後の懇親会で出会った3人が「横浜でもやってみよう」と意気投合し、立ち上げたのが始まりです。すでにコロナ前に、先人が立ち上げていた神奈川ミートアップですが、コロナ後には運営がストップしている状況で、ちょうどコロナが少しずつ落ち着きつつあった頃でした。
初めての開催は10名程度の小さな会。参加してくださった方々と一緒に手探りで、どんな場にしていくかを模索しながらのスタートでした。

3年間運営をしてみて
始める前は「WordPressを仕事で使っている人」が中心になると思っていました。ところが実際に開催してみると、趣味で使っている人や勉強中の人など、さまざまな立場の方が参加してくださいました。
年齢層も幅広く、40代〜50代が中心となりつつも、学生や若手エンジニア、フリーランスなど本当に多様です。普段の生活では出会えないような人たちに出会える場になっていると感じます。
WordPressも利用している人によって使い方が違うことも興味深かったです。普段から利用しているWordPressですが、参加者から教えてもらうことも多かったです。教え、教わる、知識が集まる場所になったら良いと思っています。
サポートメンバーが増えました
立ち上げは3人で行いましたが、一時期は1人で運営を担う時期もありました。ちょうど子どもが生まれる時期と重なり大変でしたが、繰り返し参加してくださる方の中から「手伝いますよ」と声をかけてくれる方が現れ、サポートメンバーとして一緒に運営できるようになりました。
この助けがなければ続けられなかったと思います。運営に協力してくれる仲間には心から感謝しています。
神奈川ミートアップの登録者数が600名に!
立ち上げ当初は120名ほどのグループでしたが、2025年8月時点で登録者は600名を突破。3年間で約480名の仲間が新たに加わりました。

やってみた工夫
席の配置

当初は全員が前を向くスタイルでしたが、話しにくさを感じ、2つのテーブルを向かい合わせにして4人1組のような配置に変更しました。自然と会話がしやすくなり、雰囲気も柔らかくなりました。
もくもく会から交流会へ
最初は「もくもく会」として静かに作業する場にしていました。しかし「もくもく会」という言葉自体が一般的にはあまり馴染みがなく、また実際にやってみると静かで少し寂しい雰囲気になってしまいました。そこで「交流会」というキーワードを入れ、会話を大切にしたイベントへと方向転換しました。
気分カードの導入と廃止
「もくもく作業したい」「交流したい」「教えてほしい」などを示すカードを用意し、受付で選んで机に置いてもらう仕組みも試しました。話しかけやすくなるのではと考えましたが、実際にはあまり利用されていませんでした。さらに受付時の説明もまた面倒で負担が大きいため廃止にしました。
途中席替えの導入
席は自由にしていましたが、中にはずっと同じ席で黙々と作業している方もいました。慣れない場で自分から話しかけるのは難しいと感じる人も多いようです。そこで、交流時間を前半・後半に分け、強制的に席替えを行う仕組みを導入しました。これにより自然と会話が広がり、会全体が活気づくようになりました。
また、サポートメンバーが席替えをスムーズに行えるような仕組みを導入して迷わずに席替えをすることができるようになりました。
Discordの導入

イベントの時間だけでは交流が途切れてしまうのが課題でした。そこで、ゲームコミュニティで人気のチャットツール「Discord」を導入してみました。テーマごとにチャンネルを分け、参加者が日常的に交流できる場を作りました。日本のWordPress Meetupとしては、あまりない取り組みかもしれません。現在は130名が参加しています。
参加費用を無料へ
最初は参加費500円をいただいていましたが、WordPressコミュニティのサポートを受けられるようになり、会場費が補助されるようになりました。これで無料開催が可能になり、受付もシンプルになりました。また、お金のやり取りがなくなったことで、より参加しやすくなりました。
Wi-Fiの悩みを解決
立ち上げ当初から課題だったのが「会場」と「Wi-Fi」でした。公共施設は安く借りられる反面、Wi-Fiが使えないところがほとんどでした。そこで、初期はレンタルWi-Fiを1日単位で借りて運営していましたが、Wi-Fiの機材は発送・返送が必要で、時には自宅に届くのが遅れ、イベント開始に間に合わないこともありました。
そこで参考にしたのが、千葉のミートアップで実践されていた方法です。ホームルーターにpovoのSIMを差し込んで運用する仕組みを取り入れました。1日330円でWi-Fiを安定的に使えるようになり、コスト削減と利便性向上を同時に実現でき、発送や受取の手間がなくなったのは大きな改善でした。
新規会場の開拓
これまでの開催は「かながわ県民センター」を利用することが多かったのですが、近年は人気が高く、なかなか希望日に予約が取れない状況が続いていました。そこで2024年は会場の選択肢を広げるために、新しい場所にも挑戦することにしました。実際には、神奈川県立かながわ労働プラザ、波止場会館、横浜市技能文化会館、神奈川中小企業センタービルなど、複数の会場で開催を行いました。
横浜WordPress Meetupのこれから
他のMeetupでは作業会が中心のところも多いですが、横浜はこれからも「交流」を重視していきたいと思っています。
私自身、人生を振り返ると、ターニングポイントには必ず人との出会いがありました。WordPress Meetupも、そのような出会いのきっかけになる場にしていきたいと思っています。これからも、人と人がつながり、人生を豊かにするような場を作っていきたいと思います。