WordPress5.5以上にアップデートした際に、クラシックエディターが正常に動かなくなってしまう事象が発生しました。具体的には以下のような症状です。
- 「メディアを追加」ボタンが反応しない
- ビジュアルとテキストエディターの切り替えができない
- パーマリンク の「編集」ボタンが反応しない
原因は「jQuery migrate」
原因は、WP5.5からデフォルトでjQuery migrateが同梱されないことで起きています。jQuery migrateは、古いバージョンのjQueryから廃止になった機能を補完するプラグインです。いままでこのライブラリによって補完されていたコードがプログラムエラーを発生させ、結果的にクラシックエディターに影響を及ぼしているようです。
プログラムエラーが起きる場所は、古いバージョンのjQueryコードが書かれているテーマやプラグインになります。以下のように原因を探ってみてください。
プラグインを無効にする
テーマでエラーが発生していない場合は、プラグインを疑います。まずは長く更新されていないプラグインがないかをチェックし、順番に無効にして調べていく必要があります。長く更新されていないプラグインは、特に疑ってみてください。
テーマを変更する
プラグインが原因でない場合は、テーマを変更してみるもの一つの手段としてあります。テーマを変更したくない場合は、以下のプラグインを試してみてください。
プラグイン「Enable jQuery Migrate Helper」をインストールする
公式プラグインである、「Enable jQuery Migrate Helper」をインストールし、有効化することでjQuery migrateが読み込まれ、今回の問題も解決される場合もあります。しかしながら、このプラグインは応急処置のような扱いとなり、根本的な解決が必要となります。プラグインを有効化した状態でダッシュボード を見ると、以下のように「これは WordPress 5.5.0 と 5.6.0 の間でのみ機能する一時的な解決策であり、サポートされていないコードの永続的な修正を意味するものではないことに注意してください。」と書かれています。
テーマなどにエラーがあると、画面上部の管理バーで知らせてもらえますので、エラー箇所を修正していきます。
今後は、jQuery migrateが読み込まれなくなりますので、今のうちに対応していきたいものです。
